12/5(土)に京都で開催された渡辺由佳里さんのトークイベントに参加しました。

マンションの一室に設けられたイベント会場で、とてもアットホーム。参加者も16名ということで、身近にお話を聞くことができて感激しました。

参加者の年齢層は学生の方から中年の方まで。男性は1名。

渡辺さんは、本やブログを読んで想像していた通りの元気でテンポの早い素敵な方でした。想像より更に気さくで柔らかな感じ。

「どうせなら、楽しく生きよう」から「自分のペースで生きる」というテーマと、アメリカの出版事情、洋書のお話など、盛りだくさんな内容で2時間があっという間でした。

中でもアメリカの出版事情が興味深かった。

電子書籍vs紙の書籍という対立はそもそも存在しない。読者は、値段や利便性で自分に都合の良いものを購入する。

大手出版社の統計では電子出版の売り上げが落ちているというデータもあるが、実際には自費出版やAmazonの出版社から出版する作家が増えていて、電子書籍の割合は増えている。

出版社から本を出版すると、印税は8%〜人気作家で15%ほどだが、Amazonと直接契約を行うと、Amazonが価格決定の権限を持つことになるなど色々な条件はあるものの、70%ほどにもなる。

Amazonの出版社からも受賞候補になるような優秀な作家が出てきている。

自費出版やAmazonの出版社からの出版では、作家は自分で宣伝まで行う必要がある。編集者も自分で雇うそう。

Amazonは、本の読み方や出版方法についての革命を起こした。

Kindle Unlimitedは、月額9.9ドルで読み放題。本の多くには、Audibleがついていて、読んでいる途中でAudibleと文章表示を切り替えて読み進めることもできる。(すごい!便利!)

うーん。先日やっと村上春樹の新刊を出版社から直接仕入れて販売した紀伊国屋書店が話題になった日本と時代が違っていますね。

ちなみに、日本のAmazonのKindle本は、アメリカから買えないそうです。

日本って規制でがんじがらめですね。

アメリカでは、読書人口は減っていないそう。子供のころから参考文献をあたってレポートを書くという教育を受けているのと、文学作品が課題図書になっていて、難しい本を無理して読む訓練を受けているということ。

きっとここでも格差があって、読めない人は文字も読めず、日本のように識字率ほぼ100%という訳にはいかないのだけど、テストの時だけ頑張ればいい日本の学校教育では懐の深い優秀な人間が育ってこないのは危機感を感じます。

日本では読書人口が減っていて、売れる本もビジネス本や自己啓発本が多い。その事を質問された方もいらっしゃいましたが、おそらく読んですぐ実利に結びつくような即効性を求める人が多いのではないかと。

ビジネスマンは時間に追われていて、小説を読んでいる場合ではないというような風潮があるが、小説こそ学ぶことが多く、他人の人生や色々な考え方や状況を疑似体験できる素晴らしいツールである。即効性はないけれど、自分の引き出しを増やし、豊かな考え方ができるようになるためには、小説を読むのは非常に大切だという事でした。

私も英語の小説は英語の勉強になるからということで、罪悪感なくたっぷり時間を使っていますが、日本の小説は休暇や自分へのご褒美にしか読んでいなかった。やっぱり小説を読むのは娯楽だという考えがありました。まあ社会人になってからは、難解な文芸作品は読んでいませんが。ちょっと目からウロコです。

私は日本が大好きで、今後もずっと日本に住みたいと思っているので、本の良さ、物語の良さをもっと伝えていきたいと改めて思いました!

帰りに一緒に参加したブッククラブの方と、会場でお隣だった方と、京都文化博物館内の前田珈琲でお茶をしました。

京都らしい素敵な空間で楽しいお喋りのひと時でした。

 

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