The Upside of Stress: Why Stress Is Good for You, and How to Get Good at

upsideは、良い面、利点のこと。ストレスは、精神にも健康にも悪い影響を及ぼすと長く信じられており、人々はなんとかストレスを避けたり小さくしようと日々心がけています。

しかし、ストレスそのものが健康に害を及ぼすのでなく、ストレスが健康に悪いと信じている場合にのみ、悪い影響を与える事が調査で明らかになりました。同じようなストレスを受けている人でも、ストレスが体に悪いと思っていない人には作用しないのです。

人の脳の働きはとても不思議です。プラシーボ(偽薬)を飲んだ人に、しばしば本物の薬と同じ効果が現れることが知られていますが、これは本人にプラシーボであることを明示した場合にも起こるそうです。

ストレスに対するマインドセット、考え方を変えることで、私たちはストレスを上手く利用することが可能なのです。

原始の人は、ストレスを感じることで危険な状況から逃れることができました。「火事場の馬鹿力」と言われるように、心拍数が上がりストレスホルモンが分泌されることで、状況に集中し、通常では考えられない力を発揮できてしまうことがあります。

私たちが日々対処しなければならないストレスは、これとは少し種類が異なります。大勢の前でスピーチしなければならなかったり、苦手な上司や同僚や顧客と上手く付き合わなければならなかったり、転職、離婚などなどです。

その場から大急ぎで逃げ出す事が解決にはならない種類のストレスです。しかし、このような種類のストレスにも人間の体は対処するために反応している事が分かってきました。心拍数が上がり、汗をかき、ストレスホルモンが分泌されることで、より問題に集中し、状況を把握して対処するための準備体制に入っているのです。

“resilience”という言葉がこの本には何度も登場して、覚えることが出来ました。「回復力」- ストレスを多く経験することで、人はより立ち直る力を強めることができます。また、よりリスクを取ってチャレンジするようになります。

 

私は転職活動の間、面接のストレスに耐えようとこの本を読み、非常に助けられました。一挙にストレスに対する言動を変えることはできませんが、嬉しいことに、一度この考え方が根付くと、自然と言動も変わっていくという事です。

以前、著者 Kelly McGonigal のこのTED Talkを聞いて興味があったので、選んだ本です。著者本人が読んでいます。ノンフィクションは難しいと感じていましたが、話し方もゆっくりだし、分かりやすかったです。彼女の声も知的で明るい話し方も好きだからでしょうか。

彼女の前の本、『スタンフォードの自分を変える教室』は日本語で読んで感銘を受けました。とても実践的で、実際に役立ちました。

ありきたりの内容でない、今までの常識を覆し、さらに科学的で実践的であるのが新鮮です。

 

 

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