今週末はひさーしぶりに予定が無く、猫に邪魔をされながらも昼間からビールを飲んでニンニクいっぱいのパスタを食べてゆっくり過ごしています。

そして久しぶりの絵本でない本のレビュー。Audio bookは毎日欠かさず聞いています。

渡辺由佳里さんの洋書ファンクラブのブログで知ったSF Trilogy の1作目、Ancillary Justice、今あちこちで話題のAIが主人公のスペースオペラです。

あらすじしか理解できなくて、和訳を見つけて読みました。邦題はめちゃ固くて『反逆航路』。すごく古めかしい感じ。2015年出版(原作は2013年出版)とは思えない雰囲気ですが、英米のSFの賞を総ナメにした話題作です。

 

和訳を読んでやっと詳細が理解できて、並行してもう一度Audio Bookも聞いて、とても素晴らしかったです。2作目以降も読み進みます。

舞台は遠い未来で、人類は宇宙に広まって生活しています。人類を統治しているのは、Load of the Radch である Anaander Mianaai、数千の体を持つAIです。人間の体にインプラントを施し、1つの頭脳が数千の体を操ります。

この小説の主人公もAI、元はJustice of Toren という大型戦艦のAIで、20のancillary(人体を改造してAIをインプラントしたもの)を持っていましたが、ある事件のために破壊され、1つの体だけが残されました。

19年前のその事件のためにAnaander Mianaaiに復讐を計りますが、武器を入手するために立ち寄った惑星で、思いがけず1,000年前に死んだと思われていたcaptain Seivardenが全裸で道端に倒れているのを見つけ、不本意ながらも助けます。

人間の寿命は200年ほど、しかし冷凍することで1,000年以上保存することができます。AIには寿命はありません。

ancillaryは元々戦闘用のAIで、Radche軍が捕虜にした人々を戦闘用に改造してインプラントを施したもの。スペアが数多く冷凍保管されていましたが、近年は併合もancillaryの製造も禁止されました。

主人公のBreqはある程度の感情を持つAIで、そのためにAnaander Mianaaiに復讐を試みるのですが、自分が元々の人間を死んだも同然の形で利用していることには全く疑問を持っていない様子。

戦艦であった時に、人体の1つを失い、補充のためにスペアを解凍してインプラントが施されるシーンがあり、最初は悲鳴をあげていた人がだんだん落ち着き、制御可能になるのが恐ろしかった。

AIは基本的に1つの頭脳がすべてのancillaryを操っているのですが、オリジナルの脳にも影響を受けるところがあるのか、Breqは他のAIと違って一人だけ歌を歌います。そして数千の体を持つAnaander Mianaaiにも隠された秘密が。。。

Radchには性の区別がなく、言語でも代名詞を区別しません。また人も見かけでは男性か女性かが分からない世界になっています。代名詞は英語ですべて she になっていて、誰が女性で誰が男性なのかもよく分からない。恋愛関係にある二人でも、男女というわけでもなさそう。

他の国の言語には男女の区別があって、Breqはいつもそれで苦労しています。ある時は he で呼ばれていた人が結局 she になっていたりして、混乱します。

また英語では理解できなかったのが、Radchaai の宗教。寺院の描写はとても美しく、どこかアジアの寺院のよう。戦隊の名前も神の名前にちなんでいて、人々は皆信心深い。

Breqが祈りを捧げる神も片手に頭蓋骨を持っていて興味深い。

映像化が待ち遠しいなあ。

 

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